医療用ウィッグの素材と種類の特徴

抗がん剤による治療や脱毛症などで、頭髪が抜けてしまった患者のためにあるのが、医療用ウィッグです。
ファッションウィッグで代用することもできますが、医療用ウィッグのほうが良いでしょう。
JISで厳格に規格が定められており、病気療養中のデリケートな頭皮に着けても刺激とならない素材で作られています。
着け心地や通気性などにも考慮され、治療の過程で増減する髪の量に合わせて大きさを調整することができるなど、機能面でも優れています。
さまざまな種類があり、それぞれ価格が異なりますので、特徴を把握して慎重にあうものを選部ことが大切です。
使用されている毛の素材には、人毛・人工毛・両方のミックスがあります。
人毛のウィッグは高価になりますが、自然な見た目でスタイリングも可能です。
人工毛は3つの中で最も安価ですが、やや人工的に見えることがあり、耐久面でも劣るでしょう。
ミックスはふたつの中間程度の価格と質感です。
また、種類には既製品、セミオーダー、フルオーダーがあります。
手軽な価格ですぐに手に入るのは既成品ですが、サイズ調整ができないなどの難点があります。
セミオーダーはある程度できているパターンから選び、希望のスタイルに調整するものです。
フルオーダーは一から作り上げるもので、ぴったり合ったウィッグが手に入りますが、高額になります。
また納品まで1カ月以上の時間が必要なため、早めの発注が必要です。